商品政策見直し参考に
この数年、原材料の高騰や円安、ロシアのウクライナ侵攻問題などに伴う原料高により、さまざまな商品の値上げが行われています。
そしてそれを受けた消費行動の減退により牛肉消費が減少し、それに変わる重要なタンパク源として国産豚肉の重要性が高まり、相場も上昇しています。
また、生産者の技術向上や飼料・品種の改良などにより、豚肉の味や仕上がりなど品質の向上も目覚ましいろところです。
そうした中で重要となってくるのは差別化です。
近年、国産豚肉のブランド化傾向が強まっており、ブランド化することで、ほかの豚肉との差別化を図るとともに、それぞれの良さ、個性を打ち出しています。
これらを受けて量販店や食肉専門店といった小売店や飲食店でも、店舗のオリジナリティーを発揮すべく、積極的にブランド豚肉探しが行われています。
食肉通信社ではこのほど「銘柄豚肉ガイドブック2024年版」を発刊しました。
発刊にあたり、昨年秋ごろから全国のブランド豚肉の主たる生産者・出荷者を対象にアンケート調査を実施し、その結果、407銘柄を収録しています。
主な掲載内容はブランド名・ロゴマーク▽生産・出荷などの実施主体▽飼育管理の方法など(出荷日齢、出荷体重、給餌飼料基準)▽対象食肉の処理および出荷など(と畜場名、処理工場名、年間出荷頭数、主な卸売企業、販売指定店制度の有無)▽商標登録の有無、GI登録の状況、規約の有無▽輸出に関して▽ブランドの特徴——などとなっています。
本書は隔年発行で、小売分野はもとより外食企業のバイヤーをはじめ、メニュー開発担当者ら幅広い分野から注目されており、商品政策の見直しやメニュー改訂時などの豚肉の導入手引書として1社・1部署に備えていただきたい一冊としての購入をお進めしています。
図書名 銘柄豚肉ガイドブック2024▽体裁 B5版▽定価 2200円(税込み、送料別)